Physical Lock(物理的ロック)
圧の増大
定義
筋内圧(筋肉内部の圧力)の上昇などにより、組織間の"押し付け"が増え、潤滑が保たれていても滑走が制限される状態。
筋は収縮に伴って内部の圧力が上がり、力を入れ続けると圧も比例して高まる、と報告されています。圧が高い部位では血流が先に障害され得る、という仮説も示されています。
臨床では、過緊張(力み)・筋スパズム・局所の膨隆・筋膜境界の柔軟性低下などが重なると、圧の逃げ場が減って"中がパンパン"になり、層同士の相対運動が起きにくくなります。
さらに、圧が上がるほど筋の微小循環が低下し、酸素や代謝環境が悪化することが研究で示されています。日常の滑走障害はそこまで極端ではありませんが、「圧が上がるほど循環・代謝環境が不利になり得る」という方向性は重要な手がかりです。
介入の狙い
まず"圧を下げる・逃がす"。必要に応じて局所の過緊張を落とし、呼吸や体幹の使い方も含めて「力みの入る動き」を作り替えます。